【無料公開】エアコンアレルギーを予防するには

私たちの生活に欠かせないエアコンですが、アトピーやアレルギーを引き起こす一因になることもあります。

エアコンアレルギーを予防するには

こまめなお手入れが、アレルギー予防の秘訣

エアコンは、生活に欠かせない必需品で、いまや夏の暑さや冬の寒さ対策になくてはならない家電です。エアコンは、部屋の空気を吸い込み、電気を使って空気の温度を変化させ、温かい空気や冷たい空気を排出して部屋の温度を調整しています。
そんな生活に欠かせないエアコンですが、アトピーやアレルギーの悪化の原因に一役かっている場合があります。

エアコンは部屋の空気を吸い込む際に、空気中に漂うホコリやハウスダストも一緒に吸い込むため、エアコンを稼働させていると、エアコンの内部にはホコリがだんだん溜まっていきます。そしてエアコン内部に溜まったハウスダストは、ダニやカビの繁殖に必要なエサとなります。また、冷房を稼働させていると、温かい空気から熱を奪って冷ましていく際に結露が生じやすく、エアコン内部は高温多湿の状態となり、ダニやカビの繁殖に好条件となります。

そのため、一年を通してエアコンを稼働させていると、エアコン内部にはハウスダストとともにダニやカビが増殖するだけでなく、ダニの死骸やフン、カビの胞子が増えていきますので、空気とともにカビの胞子を部屋中にまき散らしていることになるのです。エアコンの排出する空気がカビっぽいときは、まさにカビの胞子がホコリと一緒に吹き出し口から飛散していることになります。

生きているダニに刺されると皮膚が腫れたりかゆくなることがありますが、アレルギーに関係しているのは、ダニそのものではなくダニの死骸やフンです。これらがアレルゲンとなり、ダニアレルギーを引き起こします。ダニの繁殖は5月から8月頃に行われますから、ダニのフンや死骸は9~10月にかけて多くなり、秋口はダニアレルギーが出やすい季節になります。

エアコンをつけた後に、咳がでたり、鼻水やくしゃみ、目のかゆみや目やになどが出る場合は、アレルギー症状が起きていますので注意が必要です。

対策としては、エアコンの掃除をしてホコリを取り除くことです。まず、エアコンの蓋を開けて表面にあるフィルターについたホコリを取り除きます。掃除機でほこりを吸い取ったあと、シャワーなどで水洗いするとよいでしょう。きれいに水洗いした後、日干しして乾燥させます。濡れたままエアコンに取り付けるとカビが繁殖する原因になるため、完全に乾いてからエアコンに取り付けましょう。夏や冬など頻繁にエアコンを稼働させるシーズンは2週間に1度くらいの頻度で、こまめにフィルターの掃除をしたほうがよいようです。
エアコン内部の汚れやカビが気になるときは、プロの業者さんに任せた方がよいでしょう。

細野周作

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